手狭になった住まいを何とかしたい、気づいたらものがあふれている…
収納を見直すきっかけは、日常のさまざまなシーンにあふれています。
マイホームの新築時はもちろん、これから生活していく中で、無理をせず達成感が味わえる収納術を整理整頓のプロに教えて頂きました。
記事監修:整理収納アドバイザー・企業内整理収納マネージャー / 伊藤恵子さん
収納スペースはたくさんあればあるほど、お部屋をきれいに保つのに役立つと考えがちですが、実は「とりあえず空いているスペースに入れておこう」という行動が、本当に必要なものを埋没させてしまいます。まず、自分が管理できる量がどれくらいかを考えてみましょう。
そしてご自身や家族の動線をイメージして、「ここにあったら使い勝手が良いはず」という場所に設けます。よく使う場所の近くに収納すると、物の場所が把握でき、行方不明にならないので、探すための無駄な時間も減らす事ができます。
家族が集まり、使用頻度が高いリビングは、頻繁に掃除機をかける場所です。
掃除機はすぐに取り出しやすいリビングに収納したいですよね。でも、見栄えがよくないから避けたいというのが本音。
そこで紹介したいのが「リビングクローク」。これは、リビングの一部に設けた壁で仕切られた収納空間で、家族がリビングで使うものを収納します。
扉付きにすれば、普段は扉を開放しておき、来客時に扉を閉めるという使い方ができ、いつでも便利とすっきりが両立したリビングを実現することができます。
洗顔や入力に使うタオル類・洗濯洗剤・メイク用品など、用途が明確なものが収納されている洗面室。ここに新たに何を収納すると、便利さが増すでしょうか。
それは家族の下着やパジャマです。「1人3枚」というように枚数のルールを決めて収納しましょう。また、例えば「お風呂で本が読みたい」という家族のために、洗面室に本棚を設けたりするのも楽しいものです。
2階に設けられることが多いウォークインクローゼットですが、例えば、玄関のシューズクロークの近くに、コート類などがかけられるファミリークローゼットがあると重宝します。また、POINT①でご紹介した「リビングクローク」を活用するのも良い方法です。
コートやブルゾンをさっと羽織って出かける。帰ってきたら、脱いですぐにハンガーにかけて収納するなどお家での行動をイメージしてみましょう。
行動に合わせて収納場所を用意することが"脱ぎっぱなし"を防ぐカギになります。